こんにちは! びるこです。
ブログ訪問ありがとうございます。
今日は常識について書いていきます。
前回、他人の正義は他人のものでしかないという話を書きました。
ブログ更新
— びるこ (@beerco_beerco) 2021年4月6日
ドラえもんの名言です。
医療従事者同士の衝突は起こりがちです。
たまに、なんて性悪なんだ!と思う人もいます。
先日もプチ衝突した私の、メンタル復活術書きました。 https://t.co/m0zQNTkUKK
今回も同様で、常識も個人で異なるものであり、自分の常識を人に押し付けてはいけないという結論です。
夫と私の常識の違い
私の夫は
- 陸上アスリート
- オリンピック強化指定選手経験あり
- 現在はパーソナルトレーナー兼コーチ兼アスリート
という、薬学部ではあまりお目にかかることがない人種です。
なので夫の常識と私の常識は、食い違いまくります。
体育系大学の常識
常識というより実際に行われていることですが、私が驚いたものを書いていきます。
- 入試で懸垂をする
え? 合格の必須条件に懸垂があるんですか?
- 1日中体育の授業の日がある
体育って1時間だけやるものですよね?
- 体育の体操競技で大車輪をする
大車輪ってあの、内村航平選手がやってるやつですよね?
- 水泳は個人メドレーのテストがある
バタフライ→背泳ぎ→平泳ぎ→自由形って出来ないと赤点なんですか?
クロールだけじゃダメですか?
- 部活動で全国大会優勝目指すの当たり前
大学のサークルは楽しく飲んで、楽しくスポーツが基本ですよ?
という具合に、全く噛み合いません。
ひとつ分かる事は、私は体育大の入試に落ちるという事です。笑
まぁ、夫も流石にみんな大車輪ができるとは思っていませんでしたが、部活をやるなら全国目指すっしょ! というスラムダンク赤木のような思想を持っており一般人がそうでないと知った時驚いたそうです。
私と夫の中でも常識は激しく異なります。
常識とは何か
アイシュタイン先生の名言をお借りして考えました。
常識とは、18歳までに身につけた偏見のコレクションのことを言う。
これは、納得の一言です。
育った環境で何となく集めていた「偏見」が、いつのまにか自分の「常識」になってしまう。
危ないです。
「智」「情」「意」の三者が各々権衡を保ち平等に発達したものが完全の常識であろう。
知情意は哲学者カントの提唱が起源のようです。
ただ集めた偏見ではなく、自ら得た「知恵」を利用し「情愛」と「意思」をもって掴み取るものが常識ってことですね!
薬剤師で考えるならば
- 薬の知識だけあっても患者さんへの対応に愛がなければ非常識
- 患者さんへの愛はあるけど、知識が足りなくて命が救えないなら非常識
- 知識はあるのに、意思強すぎの自己中プレイでチーム医療を乱すのであれば非常識
という感じでしょうか。
勉強を怠らず、患者さんへの愛情たっぷりに、医療貢献の意思を強く持って! って事ですね。
点滴速度を勝手に変えちゃいけないのは、病院の常識
ここで少し夫の珍行動を公開します。
数年前に足首の手術をした夫は、術後の点滴の速度の遅さが気になり自分で速度を速めたらしいのです。
………嘘だろ!?
そんな患者さんいるんですね。笑
これは薬剤師なら震え上がる行動です。
速度次第では死に至る注射薬がある事は薬剤師なら知っていて当たり前なのですが、夫の言い分としては
「全部体に入ればいいんでしょ?」 ということでした。
………だめです。死ぬ気か!
夫に投与されていたのはソルデム3Aなどの維持液だったようで、多少速まっても大事には至りませんでした。
※絶対に真似しないでください。
投与速度が定められている点滴一覧を病院薬剤師ブロガーのオータムさんが素晴らしくまとめていらっしゃいましたので、シェアします。
↓
投与速度に注意が必要な注射薬とその理由まとめ | 薬剤師メモ2
シェアに関してオータムさんへ連絡しましたら、快く承諾して頂きました。
こうゆうまとめは病院薬剤師としては有難い限りです。
まとめ
病院の常識は、患者さんには通用しない。
常識は自分だけのものと心得て生きること。
知恵と愛と強い意思をもって、夫のような珍行動をする患者さんと向かい合うこと。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。