こんにちは! びるこです。
ブログ訪問ありがとうございます。
最近kindleで読書をしていて、「麻酔科医ハナ」という漫画がおすすめに出てきたので読みました。
医療漫画ってずっと仕事しているような気持ちになるのであまり読まないのですが、麻酔の歴史や麻酔科医の葛藤が垣間見れて面白いです。
今日は麻酔科医師と薬剤師の関わりについて書きたいと思います。
麻酔科医ハナ
なかお白亜さんが描く、麻酔科医師が主役の漫画です。
なぜか主役のハナは巨乳です。笑
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価格:660円 |
女医さんが主役ですが、麻酔科の女医さんって私好きです。
男まさりで、サバサバしてて、薬のこと相談してもズバッと指示くれるので助かります。
漫画にも描かれていますが、かなり体力を要する仕事でかっこいいなーと尊敬しちゃいます。
漫画なのでコミカルでダークな描写もありますが、面白いです。
「婚期は心電図」笑いました。
QRSの勢いがやばいです、26〜28歳あたりでしょうか。笑
医療用麻薬のフェンタニルのアンプルを割ってしまいモップで拭き取るシーンなんかは震えました。
手を滑らせて割ろうものなら事故届けを各都道府県に提出しなければならず、こぼした液体はティッシュに吸い込ませてでも全て回収するというのが鉄則ですのでモップは厳禁なのです。
医療用麻薬は在庫と使用数のチェックを非常に厳しく行いますが、数が合わずに盗難の疑いなんかあると警察に届ける必要も出てくるので薬剤師は徹底管理をしなければなりません。
なので麻薬アンプル割ったり、液体のアヘンチンキぶちまけたり、粉のリン酸コデインこぼしたりすると場が凍りつくので緊張感持って触ってます。
麻酔科と薬剤師
薬剤師が手術に関わるイメージがあまり無い方もいるかと思いますが、裏方として手術が無事終わるように頑張っています。
最近は手術中患者さんの傍で活躍する薬剤師さんもいるようですが、私は手術室で薬品管理をする業務しか携わったことはありません。
手術室には麻薬・筋弛緩薬・麻酔薬・向精神薬などリスク高めの薬が盛りだくさんなので管理だけでも大変なのです。
以前いた病院は年間オペ8000件という忙しさで、麻酔科の先生とゆっくり話せるような機会はほぼ無かったです。
今の病院は先生との距離が近く、術前の休薬の相談や手術当日に常用薬の中のどの薬を飲ませるかを決めたり、関わることが多いので楽しいです。
入院日当日に喘息発作のコントロールが上手くいっていない患者さんがいて、薬剤師から麻酔科医師に報告して手術が延期になったこともありました。
肥満・貧血・喘息・肝機能などは麻酔科から厳しくチェックされますので、やはり普段から健康に気を付けてほしいなと思います。
みんなで1人の患者さんを診るというのは大切なことだと感じます。
大規模過ぎると、対人より対システムの方が多くなってしまうのですよね。
家族的であることの大切さ
渋沢栄一先生の「論語と算盤」にも書かれていますが、会社でも病院でも「家族的である」ことは大切なことだと思います。
かの資本家と労働者との間は、従来家族的の関係をもって成立し来ったものであったが、俄に法を制定して、これのみを持って取り締まろうとするようにしたのは、一応もっともなる思い立ちではあろうけれども、これが実施の結果、果たして当局の理想通りに行くであろうか。
多年の関係によって資本家と労働者との間に、折角結ばれた所の言うに言われぬ一種の情愛も、法を設けて両者の権利義務を明らかに主張するようになれば、勢い阻隔さるるに至りはすまいか。
言い回しは難しいですが、家族的な情愛あってこその労働の成り立ちだと思います。
麻酔科医師と薬剤師は主従関係ではありませんが、院内の医師や看護師、医療事務、その他たくさんの医療従事者との関係が家族的であればあるほど安全な医療が確立できるなと最近は思います。
なんでも言える関係って、どんな会社でも大切ですよね。
社長になんでも言えたら、そんな最高なことはありません。
先生これ言ったら怒るかなー今機嫌悪いしなーとか考えてる時間が無駄なので、家族的な関係万歳です。
夫と麻酔
夫は昔足首の手術を受けたときに下半身麻酔で意識は無くならないと言われていたにも関わらず、なぜか全身麻酔ばりに意識を失ったらしく(熟睡してただけ)、執刀医の先生に不思議がられたそうです。
眠くなる薬入れてないのに爆睡できるなんて、幸せな体質だなと感心しました。
全身麻酔じゃないのに、目が覚めたら手術終わってるって最高です。
病は気から、薬の効き目も信じたもん勝ちですね。
まとめ
- メスを握る執刀医の傍らで、患者さんの命を守るのは麻酔科医
- 薬剤師も手術に携わって頑張ってるよ
- 信じれば薬は驚くほど効く(かもしれない)
最後まで読んでいただき有難うございました。
術前の頑張りの話はこちらです。