びるこブログ

ビールが大好きな病院薬剤師。伝えたいのは、健康について考えること。

MENU

妊娠中の体組成変化で知るインスリンの凄さ

こんにちは! びるこです。

ブログ訪問ありがとうございます。

 

妊娠生活も5か月と3週目に入りまして、つわりと便秘を乗り越え今は体調が落ち着いています!

早々に我が子のお股にブツが見えたので、男の子が居るようです。

 

本当なら今頃渡米して一週間まるっと世界陸上を現地で観戦する予定だったのですが、妊娠中ということもあり家で大人しくテレビ観戦する予定です。

 

推しはたくさんいますが、1番楽しみなのは男子砲丸投げかな~と思っているので、日本時間18日の午前の決勝は興味ない方も是非ご覧ください。

大好きな世界記録保持者のライアン・クルーザー選手はインスタもyoutubeもフォローしていますが、201cm140kg超えの巨漢から繰り出されるパワーは圧巻です!

自分のちっぽけさを感じて、元気貰えます~

 

クルーザー選手の圧倒的フィジカルを維持しているホルモンの1つが「インスリン」ですが、今日は妊娠中の体組成変化から感じるインスリンの凄さを書いていこうと思います!

 

 

体組成の変化

妊娠前の体組成と妊娠5か月の体組成を比較してみました。

つわりで失った体重がちょっと戻ったので、体重自体は妊娠前と何も変わっていない状態です。

筋肉量は2.2kg減った状態でやっと下げ止まった感じがします。

その分脂肪が増えていることも分かります。

 

2つ前のブログで安静時の筋肉量の減少について書きましたが、どうやら妊娠中の体内で起こっているのはそれだけではないと論文を読んで知ったのでまとめていきます。

 

妊娠中のインスリンの変化

妊娠中は胎児の要求を満たすために代謝に変化が起こります。

とっても簡単に言うと「俺に最優先で栄養よこせや」という胎児最強状態です。

ドラえもん藤子・F・不二雄

まじでジャイアン

 

・妊娠中のインスリン濃度は最終的には妊娠前の250%まで増加する(2)

・妊娠が進行するにつれて、母体のインスリン抵抗性が高まる(3)、母体のインスリン抵抗性が高まることは、胎児がより多くのグルコースを利用できることを保証する(1)

・妊娠中は血中インスリンが高いにも関わらず、糖新生とグリコーゲン分解による肝臓グルコースの生産量は増加する(3)

(1). Bo K, Artal R, Barakat R, et al. Exercise and pregnancy in recreational and elite athletes: 2016 evidence summary from the IOC expert group meeting, lausanne. Part 1. Exercise in women planning pregnancy and those who are pregnant. Br J Sports Med 50: 571–589, 2016.

(2). Davenport MH, Skow RJ, Steinback CD. Maternal responses to aerobic exercise in pregnancy. Clin Obstet Gynecol 59: 541–551, 2016.

(3). Lain KY, Catalano PM. Metabolic changes in pregnancy. Clin Obstet Gynecol 50: 938–948, 2007.

 

この論文を読んで、どうりで筋肉の減りが異常に早いわけだと納得しました。

糖の利用は胎児最優先となると、母体は筋肉量を維持できません。

 

f:id:beerco:20220715200440j:image

インスリンの生理活性といえば、上記の3本柱ですが、妊娠中はこの機能が破綻してることが分かります。

本来であればグリコーゲンは合成する方向に働きますが、インスリンをばんばん出す割りにグリコーゲンも分解させて、胎児はグルコースを利用するわけですね。

脂肪の合成は許して貰えていて、それを代替エネルギーとしてなんとか生き延びてねと言われている感じがします。(胎児はそんなに極悪非道ではない)

増えたインスリンを上手く使えればタンパク合成は行われる気がしますが、インスリン抵抗性は増すようなのでそう簡単にはいかないと思われます。

 

インスリン抵抗性が増すことで妊娠糖尿病になると出産のハイリスク因子となるため、自分の体内で何が起こっているのか理解したうえで妊娠中の健康維持をしていくのは大切だと感じます。

 

ちなみに私の母は妊娠中、2人分食べないとだめよ的な食生活で毎日ケーキを食べて、最終的に16㎏増加した上に尿中ケトン体まで出ていたという、今なら完全に先生に怒られる生活をしていたそうです。

30年前の話なのに、時代って怖いなと思いました。

 

低血糖に注意

妊娠中は疲れやすいと言われているのも、母体が上手にグルコースを利用できないからだと身をもって感じています。

 

低血糖を起こす妊婦さんも多いようなので、私は最近夫に進められて「頻回にラムネ摂取作戦」を開始しました。

 

ほぼブドウ糖で出来ているので吸収も早く、脳の栄養にもなります!

なにより、とっても久しぶりに食べるラムネは美味しかったです。(笑)

 

仕事中ちょっと疲れたなって時にも役に立つラムネ、おススメです。

 

胎児とのグルコースの取り合いには勝てませんし、勝ったら勝ったで大変なことになるので負け戦でしかないのですが、母体にもグルコースちょっと使わせてねって気持ちで仕事中舐めております。

 

なんだかインスリンに支配されている気分になり、インスリンって本当に凄いなと改めて実感した今日この頃でした。

今回はこの辺で終わります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

www.beercobeerco.com